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Amor mi fa cantar! 14~15世紀のイタリアの愛を歌い奏でる

​イタリア14世紀 (トレチェント Trecento) の音楽は、南フランスで栄えた吟遊詩人 トロバドール達の影響を受け、北イタリアで花開きました。隣国フランスで発達した新音楽様式 アルス・ノーヴァとは時期を同じくしていますが、イタリアは独自の記譜法とマドリガーレという形式を多用しており、その古風で素朴な歌詞と旋律は、作曲者不詳のロッシ写本やミラノのヴィスコンティ家で活躍した作曲家たちの作品に多く見られます。
トレチェント中期にはフランスの影響を受け、2声や3声の美しい旋律のバッラータという形式を用いた曲が多く作られました。本演奏会では、このトレチェント時代の声楽曲に加え、15世紀初頭のこれらの歌曲をもとにした装飾豊かな器楽曲を取り上げます。
中世イタリア音楽の奥深い世界へと誘うひとときを、ぜひお楽しみください。

 

東京都文京区本駒込6丁目11−15

2025年 4月20日(日) 今井館聖書講堂

東京都文京区本駒込6丁目11−15

開演 13:30 と 17:00    2回公演

プログラム

ロッシ写本より
「私を捕らえる2つの瞳」

ヤコポ・ダ・ボローニャ
「私はかつて不死鳥だった」

フランチェスコ・ランディーニ
「さあ、春だ」
「なんという痛みだろうか」

ファエンツァ写本より
「なんという痛みだろうか」

 

演奏者

夏山 美加恵 / 小沼 俊太郎   歌

丹沢 広樹   中世フィドル

渋川 美香里   中世ハープ

​代田 絢花  オルガネット クラヴィシンバルム

入場料  4,500円

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ご来場ありがとうございました。

2024年2月3日(土)

開演 (開場はそれぞれ30分前)

14:00と18:00の2回公演

場所

千葉市美術館 さや堂ホール

JR千葉駅より徒歩約15分

京成千葉中央駅より徒歩約10分

主催 ムジカ・パラフォニスタ

後援 千葉市 千葉市教育委員会

入場料 4,000円 (学生2,500円)

お問合せ musicaparaphonista@gmail.com 070-8320-6529

https://tiget.net/events/269861

ノートル・ダム楽派

1063年にパリのシテ島の東側に当時の司教モリス・ド・シュリーの監修、そして教皇アレクサンドル3世の臨席のもと親石が置かれ、新しいカテドラルの建築が始まりました。当時としては最新の技術を駆使したモダンな「ゴシック様式」で設計された、この新しく建てられる大聖堂は聖母マリアに捧げられたためノートル・ダム大聖堂と呼ばれていました。

この新しい大聖堂とともにパリは文化の中心となっていきました。パリ大学には多くの学生が最新の思想、理論、技術を学ぶために勉学に励んだのです。その中のAnonimous IVと称された英国人の留学生がかつてのパリ、ノートル・ダム大聖堂の優れた音楽家であるoptimus organista(最高のオルガヌム作曲家)と呼ばれたレオナンとoptimus discantor(最高のディスカントゥス作曲者)と呼ばれたペロタンの名を自身の著書に記しています。12世紀にこの二人を中心として繰り広げられた音楽活動はノートル・ダム楽派と呼ばれます。彼らの作曲した音楽形式はオルガヌム、コンドゥクトゥスというもので、当時開発された記譜法によって写本に書き残され、音楽史上新しくかつ重要な多声音楽のスタイルとなっています。

今回は800年ほど前にノートル・ダム大聖堂で響いていたこの音楽を中心に、マリアのお清めの祝日をテーマにしたプログラムを女声のみのア・カペラ中世音楽アンサンブルでお届けいたします。西洋の大聖堂の様な響きと空間を持つ千葉市美術館さや堂ホールで、現在ではなかなか演奏されることのない幻の様な作品の数々をお楽しみください。
 

聖母マリアのお清めの祝日とは?
 

現在では「主の奉献」と呼ばれ、ローマ・カトリック教会では2月2日に制定されている祝日です。聖母マリアが幼子キリストを抱いて産後の浄めを受けるために神殿に入った際に、老人シメオンが、キリストを抱いて神に賛美を捧げた事を祝います。

 

プログラム

グレゴリオ聖歌 

   シオンよ、あなたの花嫁の部屋を飾れ

   諸国の民を照らす光よ

   けがれなく、完全で、貞淑な方、マリア

ノートル・ダム楽派の多声音楽

   喜べ、おとめマリアよ

   きょう、祝福されたおとめマリアは

   めでたし、おとめの中のおとめ

   他

演奏  Musica paraphonista / ムジカ・パラフォニスタ

Cantores : 夏山美加恵、安邨尚美

夏山美加恵(ブラバンツ音楽院/デンハーグ王立音楽院 修了)と安邨尚美(フォンティス音楽院 修了)は、オランダで古楽声楽・古楽声楽アンサンブルを学び、それぞれ卒業後も欧州・日本で中世典礼音楽の研究/演奏活動を続けた。2019年より日本における2人での演奏活動を開始、また講習会等を開催しながら中世音楽、またそれらの音楽に適したモーダル唱法の紹介・普及に努めている。

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