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暗闇の朗誦 (ルソン・ド・テネブル)
キリスト教の復活祭の前にある聖週間にて旧約聖書の預言者エレミヤの哀歌が読まれます。
バビロニア人によるエルサレムの破壊を嘆く預言者の悲しみを描いており、キリスト教(主にローマ・カトリック教会)の伝統として、この「哀歌」は、弟子たちに見捨てられたキリストの孤独を象徴しています。修道院のお勤めである聖務日課のうち、まだ夜も明けていない早朝に行われる朝課で読まれるため「暗闇の朗誦」と呼ばれています。
フランソワ・クープランはパリのロンシャン女子修道院の聖週間の聖水曜日の典礼のためにこの曲を書いたのですが、当時のフランス、ルイ14世の治世末期では宗教音楽にも、イタリア音楽影響を受けており、したがって、クープランのこの作品もフランス風の繊細で優雅な様式を基本としながらも、イタリア風の劇的で豊かな感情表現に満ちています。
本公演にて2人のソプラノのそれぞれの独唱、そして二重唱をクープラン自身が作品の序章で推奨していたクラヴサンとヴィオラ・ダ・ガンバの伴奏という編成でお届けいたします。
また同時代美しい器楽作品も併せてお楽しみください。

2月7日(金)開演18:30(18:00開場)  

穂の国とよはし芸術劇場PLATアートスペース

 

​2月8日(土)開演16:00(15:30開場)  

日本聖公会 名古屋聖マルコ教会​

※8日の名古屋公演の時間が変更になっております。14時開演が会場の都合により16時開演となりましたので、ご注意ください。

​​プログラム​

フランソワ・クープラン (1668~1733)

聖水曜日のためのルソン・ド・テネブル

マラン・マレ (1656~1728)

ヴィオール組曲第2番

ルイ・クープラン(1623~1661)クラヴサン曲集より

 

演奏者
夏山美加恵 / 本田美香 歌

西谷尚紀 ヴィオラ・ダ・ガンバ

杉浦道子 チェンバロ

​入場料 

4,000円(全自由席)

 

ご予約・お問い合わせ

​豊橋公演:プラットチケットセンター 0532-39-3090

(10:00~19:00休館日を除く)​

名古屋公演:芸文プレイガイド052-972-0430

下記のメールアドレスやお電話でのご予約も可能です。lecons2025@yahoo.co.jp070-1682-7807

※ 未就学児の同伴はご遠慮ください。

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無事終了いたしました。
ご来場ありがとうございました。

2024年2月3日(土)

開演 (開場はそれぞれ30分前)

14:00と18:00の2回公演

場所

千葉市美術館 さや堂ホール

JR千葉駅より徒歩約15分

京成千葉中央駅より徒歩約10分

主催 ムジカ・パラフォニスタ

後援 千葉市 千葉市教育委員会

入場料 4,000円 (学生2,500円)

お問合せ musicaparaphonista@gmail.com 070-8320-6529

https://tiget.net/events/269861

ノートル・ダム楽派

1063年にパリのシテ島の東側に当時の司教モリス・ド・シュリーの監修、そして教皇アレクサンドル3世の臨席のもと親石が置かれ、新しいカテドラルの建築が始まりました。当時としては最新の技術を駆使したモダンな「ゴシック様式」で設計された、この新しく建てられる大聖堂は聖母マリアに捧げられたためノートル・ダム大聖堂と呼ばれていました。

この新しい大聖堂とともにパリは文化の中心となっていきました。パリ大学には多くの学生が最新の思想、理論、技術を学ぶために勉学に励んだのです。その中のAnonimous IVと称された英国人の留学生がかつてのパリ、ノートル・ダム大聖堂の優れた音楽家であるoptimus organista(最高のオルガヌム作曲家)と呼ばれたレオナンとoptimus discantor(最高のディスカントゥス作曲者)と呼ばれたペロタンの名を自身の著書に記しています。12世紀にこの二人を中心として繰り広げられた音楽活動はノートル・ダム楽派と呼ばれます。彼らの作曲した音楽形式はオルガヌム、コンドゥクトゥスというもので、当時開発された記譜法によって写本に書き残され、音楽史上新しくかつ重要な多声音楽のスタイルとなっています。

今回は800年ほど前にノートル・ダム大聖堂で響いていたこの音楽を中心に、マリアのお清めの祝日をテーマにしたプログラムを女声のみのア・カペラ中世音楽アンサンブルでお届けいたします。西洋の大聖堂の様な響きと空間を持つ千葉市美術館さや堂ホールで、現在ではなかなか演奏されることのない幻の様な作品の数々をお楽しみください。
 

聖母マリアのお清めの祝日とは?
 

現在では「主の奉献」と呼ばれ、ローマ・カトリック教会では2月2日に制定されている祝日です。聖母マリアが幼子キリストを抱いて産後の浄めを受けるために神殿に入った際に、老人シメオンが、キリストを抱いて神に賛美を捧げた事を祝います。

 

プログラム

グレゴリオ聖歌 

   シオンよ、あなたの花嫁の部屋を飾れ

   諸国の民を照らす光よ

   けがれなく、完全で、貞淑な方、マリア

ノートル・ダム楽派の多声音楽

   喜べ、おとめマリアよ

   きょう、祝福されたおとめマリアは

   めでたし、おとめの中のおとめ

   他

演奏  Musica paraphonista / ムジカ・パラフォニスタ

Cantores : 夏山美加恵、安邨尚美

夏山美加恵(ブラバンツ音楽院/デンハーグ王立音楽院 修了)と安邨尚美(フォンティス音楽院 修了)は、オランダで古楽声楽・古楽声楽アンサンブルを学び、それぞれ卒業後も欧州・日本で中世典礼音楽の研究/演奏活動を続けた。2019年より日本における2人での演奏活動を開始、また講習会等を開催しながら中世音楽、またそれらの音楽に適したモーダル唱法の紹介・普及に努めている。

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